金融危機が眠れる極左・極右イデオロギーを呼び起こす(2)
中国は社会主義統治理念の引き締めに乗り出した。マカオ政府が先月22日に公開した‘国家保護安全法’の草案が実例だ。中国政府の批准を経て早ければ来年ごろ施行される予定だ。この法案は名目上では国家と社会の安全を害する行為を処罰しようという法だ。しかしその裏では西側式自由主義と民主主義・開放の統治理念を拒否し、中国式社会主義理念を強化しようという布石が敷かれている。
◆極右主義の勢力拡大=極端な民主主義と人種主義を前面に立てる極右派も勢力を得ている。社会的危機の責任を特定集団や外国人のせいにしようとする大衆心理が広まっているためだ。