こうした努力は科学的にも効果が立証された。昨年までサッカー韓国代表チームの主治医を務めたナ・ヨンム江西ソル病院長は「韓国代表の１次リーグ日程の最も大きな注意事項は都市別に気温の差が大きいという点。クイアバをはじめ、ポルトアレグレ（第２戦）とサンパウロ（第３戦）と移動する間、夏から冬、また夏という深刻な気候変化を経験する」とし「コンディション維持のためには、熱くてもむやみに脱いではいけないし、寒くてもすぐに厚着をするのはよくない。熱いからといってエアコンをつける瞬間、体はストレスを受ける」と説明した。

一方、練習場では競技力を高めるための努力が続いた。韓国代表は１日、２回の練習で、すべての選手が有機的に動くことに焦点を合わせた。普段は言葉が少ない洪監督だが、この日は違った。練習中は終始、積極的に支持を出した。「ボールが出る方向を読んで一歩早く動きだせ」「第２の動作、第３の動作まで考えながらパスをしろ」という声が静かなグラウンドに響いた。代表チームはフィールドプレーヤー全員が一糸乱れず動く攻撃展開練習に多くの時間を使った。守備の間隔が狭く、マンツーマンに強いロシアを念頭に置いたようだった。

ＦＷの朴主永（パク・ジュヨン、２９、アーセナル）と金信旭（キム・シンウク、２６、蔚山）が交代でワントップに入り、全体選手が２組に分かれ、パスを通じてボールを相手の危険エリアにまでつなぐ練習を繰り返した。これに関し、攻撃型ＭＦの具滋哲（ク・ジャチョル、２５、マインツ）は「これまで代表メンバーが力を合わせて完成させた競技のテンポとリズムがある」とし「体力を高めることに劣らず、自分たちのリズムを一日も早く回復することが重要だ」と強調した。


＜Ｗ杯サッカー＞韓国代表、暑さの中でもエアコンをつけない理由は？（１）