「ワールドカップ（Ｗ杯）本大会に合う最善の戦略を立てなければいけない。恐らく韓国が正解を知っているだろう」。

チュニジア代表のジョルジュ・レーケンス監督が洪明甫（ホン・ミョンボ）韓国代表監督に向けて助言した。相対的に強いチームと対戦するＷ杯本大会の舞台で生き残るためには、真っ向勝負よりも逆襲中心の戦術で対抗すべきだというニュアンスを込めた。

レーケンス監督は２８日、ソウルＷ杯競技場で行われた韓国との親善試合後の記者会見で、「今日の試合には全般的に満足している。幸運もあったが、私たちが効率的な試合をした」と勝因を分析した。この日、チュニジアは前半４３分に決まったダウアイの先制ゴールを最後まで守り切り、韓国に１－０で勝った。

「Ｗ杯本大会でロシア、アルジェリア、ベルギーなどと試合をする韓国の幸運を祈る」と述べたレーケンス監督は、「今日の試合を通じて、韓国がすべての準備を終えられるよう望む」と述べた。また「韓国選手のけががあったが、深刻ではないという話を聞いた。幸いだ」とし、試合中に負傷したＤＦ洪正好（ホン・ジョンホ、アウクスブルク）を心配した。

レーケンス監督は洪監督に対して助言も残した。「韓国にとってどういうものが最善の戦略なのかよく判断しなければいけないという話を伝えたい」とし、具体的な説明は避けながら「恐らく韓国が正解を知っているだろう」と短く語った。

レーケンス監督が話した「最善の戦略」は守備中心の逆襲戦術を意味するとみられる。この日、チュニジアはきめ細かい密集守備で韓国の攻撃陣を無力化させた。そして素早い逆襲の過程で韓国ＤＦのミスを引き出し、先制決勝ゴールを決めた。レベルの高い相手との対戦で勝つ方法を示した。

「韓国の練習を見ながら感じたことは組織力が非常によいという点」と韓国代表を称えたレーケンス監督は「韓国がこの一戦に敗れたからといって、すべての状況が悪くなるわけではない。それよりもブラジルに行って体力的、精神的に最も良い状態を維持することが重要だ」と話した。