【時視各角】お金と貪欲が招いた成完鍾の悲劇=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.04.14 16:15
京南企業の没落は建設景気の沈滞が決定打となった。京南企業も国内外で無理にプロジェクトファイナンスをした。成氏が行淡島(ヘンダムド)不正にかかわったのもそのためだ。さらに請負順位20位以内の他の企業は大企業系列会社であるため何とかなった。そのような防風膜がない京南企業と双竜建設は年7-8%の高金利に苦しみ、ともにワークアウト(業務改善プログラム)に入った。「私は李明博政権の被害者」という成氏の主張も半分は違う。4大河川事業のおかげで人工呼吸器を付けたからだ。4大河川特需が消えると、京南企業は2013年から純損失2000億ウォン台の脳死状態となった。
政界の人脈を動員して2回も特別赦免を受け、ワークアウトを卒業した成氏は、今回も必死に救命運動を繰り広げた。金武星(キム・ムソン)、李丙ギ(イ・ビョンギ)、徐清源(ソ・チョンウォン)、李完九(イ・ワング)らが彼の電話を受けたと告白した。しかし世の中が変わり、彼の人脈は通用しなかった。「良い弁護士を雇って検察の調査を受けるべき」という返答ばかりだった。結局、彼は経営権を手放し、担保にした株式まで売却され、すべてのものを失った。最後には「お金がなく弁護士費用も弟が出している」と話すほどだった。