「血の犠牲、汗で報いる」フィリピンの老兵に韓国部隊が敬礼(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.25 14:19
23日、アラウ部隊の訪問のためレイテ州近隣の上空を飛んでいた際、航空機の窓ごしに見える豊かな森と長くのびた道路などからは史上最悪の台風被害を受けた痕跡を感じにくかった。しかしアラウ部隊の交代兵力を乗せた航空機が空港に接近しながら状況は180度変わった。海岸の防波堤はあちこちがつぶれ、所々に根こぞぎ抜かれた木々が散乱していた。滑走路の長さが短く、ボーイング737チャーター機は車輪が地面につくやいなや急停止するように速度を下げて滑走路の終わりでやっと止まった。
空港周辺には家を失った人々が穴ぐらを思わせるような家を作って暮らし、国連が支援したテント村が道路の両サイドに並んでいた。アラウ部隊の関係者は「初めて到着した時は都市全体が暴風を受けたように廃虚とゴミの山で覆いかぶさっていて移動自体が不可能だった」として「現在建物は壊れたが電気や首都、道路など都市機能の70%ほどは回復した状態」と話した。現地住民たちは都市正常化の一番の貢献者としてアラウ部隊を挙げる。ジャスティアーノ・クラオさん(52)は「アラウ部隊が警察署や消防署などを再建してくれて治安維持を助けた」として「私たちの(フィリピン)の痛みを癒してくれて感謝する」と話した。実際、アラウ部隊は到着直後に道路整理をはじめ学校や病院、警察署、裁判所などを平均1週間で1カ所再建している。