アップルは急いでストリーミングサービスを提供する「ｉＴｕｎｅｓ　Ｒａｄｉｏ」を発売したが、すでに手遅れだった。ｉＴｕｎｅｓの人気が薄れ、ｉＰｈｏｎｅ関連コンテンツの位置づけまで弱まった。Ｍ＆Ａを避けてきたアップルは戦略を変えるしかなかった。３０億ドルにのぼる買収価格に対しては、あまりにも高いという評価が多い。こうした指摘に関し、ＣＮＮマネーは「アップルは１５９０億ドルの現金の座布団に座っている。その程度なら小金」と伝えた。これを受けドクター・ドレーは、今月初めにアップル買収説が流れた時に明らかにしたように「ヒップホップ歌手初の億万長者（Ｂｉｌｌｉｏｎａｉｒｅ）」となった。

サムスンとアップルはスマートフォンに続き、ストリーミング市場で第２戦を行うことになった。サムスンは今年３月、米国でストリーミングラジオ「Ｍｉｌｋ　Ｍｕｓｉｃ」を発売した。Ｍｉｌｋ　Ｍｕｓｉｃは、サムスン電子が米音源サービス会社スラッカーと提携して出したサービスで、約１３００万曲を２００個のステーション（チャネル）を通じて提供している。月１０ドルを支払えばＧｏｏｇｌｅ　Ｐｌａｙミュージックで音楽を無制限に聴くことができる。発売１カ月後の先月、音源ダウンロード件数は４０万件を超えた。

洪元杓（ホン・ウォンピョ）サムスン電子メディアソリューションセンター長（社長）は「まだＭｉｌｋ　Ｍｕｓｉｃの成否について話すの早い段階」としながらも「スマートフォンだけでなくスクリーンがより大きいタブレットＰＣなど、サムスンが作ったモバイル機器でもサムスンの音源ストリーミングサービスを使えるよう拡大する方針」と話した。

現在、Ｍｉｌｋ　Ｍｕｓｉｃは米国市場でまず発売され、アップルのｉＴｕｎｅｓだけでなくグーグルが昨年５月に発売したストリーミングサービス「Ｇｏｏｇｌｅ　Ｐｌａｙミュージックオールアクセス」と競争構図を形成している。サムスン電子はサービス発売直後の今年３月初め、年内のＭｉｌｋ　Ｍｕｓｉｃ国内市場導入を検討すると明らかにした。


サムスン－アップル、広がる戦場…今度は音源ストリーミング（１）