【噴水台】「アップルの逆襲」 サムスン電子に「ジェダイの剣」はあるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.28 16:21
最近これほど衝撃を受けたニュースはなかった。あまりにも大きな事件が多いため大抵のことでは驚かない私を驚かせたのは「マックPC用の基本ソフト(OS)と事務用ソフトウェアiWorkを無料化する」というアップルの発表だった。アップルのティム・クックCEOは新しいiPadを発表する場でこのように伝え、「私たちのライバルは混乱に陥った」と述べた。メディアは映画『スターウォーズ アピソード5/帝国の逆襲』に例えて「アップルの逆襲」とし、マイクロソフト(MS)を狙ったものだと伝えた。しかしこれが韓国のIT業界には「ゲームの方式」を新たに組み直さざるをえない事件になるかもしれないという気がした。
まずアップルはIT業界で通用していたマーケティング公式を覆した。IT業界はその間、ソフトウェアで稼いだ。ゲーム機は安く売り、ゲームパックで利益を得るというものだ。ハードウェアは一定のマージンだけを残したしソフトウェアが利益創出源だった。MSはただソフトウェアで米国最大企業になった。しかし今回、ハードウェアを売るためにソフトウェアを無料で提供するということだ。アップルが狂ったのか。そうではないようだ。アップルが新しいiPadを発表する日、MSとノキアも新しいタブレットを発表した。MSはウィンドウズ基盤のタブレットSurfaceシリーズを出し、ノキアを買収してハードウェア戦の準備に入った。これら企業がハードウェアとソフトウェアを市場に出す方法の変化によっては、IT業界「ゲームのルール」が変わるかもしれない。