【コラム】名分を放棄した「どん詰まり政治」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.15 11:49
分け合い食べるという名分とは何なのか。強引な名分でも前面に出すのが国民に対する最小限の礼儀だ。鄭晋錫(チョン・ジンソク)院内代表は、3選議員は多いが委員長の席は減ったという。選挙戦をすれば後遺症があるともいう。議員の利権分けをする。そこに「国民」が割り込む余地はない。鄭院内代表は野党も過去そうしたことがあったと言った。誤ったことだというのは分かっているのだ。誤った前例を探し出してまねるのは改革ではない。しかも野党は整理したが、政府与党が努力さえしないのは失望だ。
国民の立場としては仕事をしっかりやることが重要だ。そこに必要なものは専門性だ。第20代国会で初当選議員は132人。全体議員(300人)の44%だ。初歩ドライバーが半分近くになるということだ。そのような国会を主導して引っ張っていくべき人が常任委員長だ。国会議員の専門性が落ちれば官僚らに振り回されるほかはない。専門性が落ちると今度は大声で叫ぶ。本質を知らないので、ささいなことに文句をつけて存在感を見せようとする。このために国民の不信を受けた。ところが再びその道を行くのだ。