金正恩の執務室は周辺に労働党専門部署と国会に当たる万寿台（マンスデ）議事堂など警備が厳しい機関の建物で囲まれている。金正日父子の執務室はもちろんこの一帯が一般人の接近が難しい要塞のようなところだ。北朝鮮は１９８０年代に労働党１号庁舎とロシア大使館の間に幹部用高層アパートを建設した。ロシア大使館が集音装置を利用して盗聴するのを防ぐために集音遮断用として建設したものだ。他の当局者は「金日成（キム・イルソン）・金正日父子の場合と同じように金正恩が最高指導者になった後も父親の執務室に入らず自身の執務室を守るだろう」と、周辺緑地に追加で付属施設が入るようだと話した。

◆「しっかりやれ」金敬姫が張成沢を叱咤＝金正日の妹婿でキングメーカーと見なされている張成沢（チャン・ソンテク）党行政部長が今年初め、金正恩の名前をなにげなく呼んで夫人の金敬姫（キム・ギョンヒ）党軽工業部長に訓戒を受けたと伝えられた。張成沢が金敬姫の前で「正恩が…」と言うと、金敬姫に「しっかりしなさい」とお灸をすえられたという話だ。おいだが最高指導者になる人物を礼遇しろとの意味だったという。以後張成沢は「正恩同志」「大将同志」と礼儀正しく礼遇しているということだ。政府当局者は「このような現象は北朝鮮の後継構図が確かに進行しているという証拠だ」と話した。
金正日・金正恩の執務室はトンネルで連結（１）