【時視各角】来年4月の早期大統領選挙の悪夢=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.25 11:18
遅かれ早かれそうなるのなら他に道はない。僥倖はない。朴槿恵(パク・クネ)大統領が崩壊させた韓国が空しく堕ちる。途中途中で引き返せる機会がないわけではなかったが、すべて逃してしまった。このような局面に処するや、憲法を持つ国なら回避したいと思う事柄が続出している。まず、早期大統領選挙の可能性だ。今、韓国政治は断崖のすぐそこにまで来ている滝の水のようだ。射られた矢のような速さで大統領選挙に向かって吸い込まれていっている。文在寅(ムン・ジェイン)・安哲秀(アン・チョルス)キャンプ内部では来年3~4月の大統領選挙を見据えて準備を進めている。一日でもはやく選挙を前倒しして突発変数を少なくしようとのねらいだ。
両キャンプにとって最も気になる対抗馬は潘基文(パン・ギムン)国連事務総長。潘氏は来年1月末にならないと大統領選挙の舞台には上がれない。したがって、3~4月の大統領選挙日程は潘氏の出馬意欲を削ぐ。潘氏の選挙力に打撃を加えるだろう。早期大統領選挙は立候補者に国をどのように引っ張っていくという政策的な研究や体系的準備、大衆的露出を許さない。有権者からは大統領適任者であるかを検討し観察するための必要な時間と多くの選択権を奪う。早期大統領選挙では素晴らしい国家指導者が出てきにくい。このように選ばれた大統領は、就任早々、反対勢力から絶え間なく正当性問題に対して挑戦を受ける。国に安定はない。