韓経:【国際経済読み取り】徐々にあらわれる「円安賭博政策」の5大トラップ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.18 12:38
4番目は日本国内の「資金離脱トラップ(exodus trap)」だ。アベノミクス初期の日本国内の資金はもっと豊富だった。円安を誘導することで解ける流動性に「チェリー・ピッキング」次元で株価上昇を狙った外国資金が流入したためだ。チェリー・ピッキングというのは株価が落ちるほどチェリーが熟して取れば(株式買い入れ)おいしく食べられる(投資収益)ということに例えてできた用語だ。
重要なのはその後の状況だ。「S字形の投資原則」でも「ハイマン・ミンスキーのリスク理論」のままに初期段階を過ぎて日本経済の回復のような追加の投資誘引を提供できなければ、ある日突然資金が離脱する。今年に入ってから円キャリー資金が抜け出ているのがその証拠だ。この状況が続けば「逆資産効果」まで重なって「ブーメラン・トラップ」に陥る。