プーチン・オバマの「ガス戦争」、習近平は背を向けて笑う(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.02 11:06
ウォールストリートジャーナル(WSJ)は「今月中にロシアのプーチン大統領が中国を訪問して中国政府と長期ガス供給契約を結ぶだろう」と見通した。ロシアは2018年から30年間、中国に毎年380億立方メートルの天然ガスを供給する計画だ。これはロシア輸出量の20%に該当する量だ。ロシアと米国、欧州の新しい冷戦で、漁夫の利は中国の習近平国家主席が手にする局面だ。ロシアが天然ガスで中国を誘惑するや、米国と欧州も中国シェールガス開発に先を争って飛び込んだ。中国は世界最大のシェールガス埋蔵量を誇る。ところが中国にとってシェールガスは「絵に書いた餅」だった。
シェールガスは鉱山一つに湖や川一つが必要なほど多い量の水を必要とする。ところが中国は絶対的な水不足国家だ。その上ほとんどのシェールガス鉱区が四川省と重慶市近隣の四川盆地、内モンゴル自治区のオルドス盆地など乾燥した地域に分布している。中国のシェールガス生産量が昨年は2億立方メートルで米国の2012年生産量2660億立方メートルの1000分の1にもならない理由だ。ところが、少ない水の使用量でもシェールガスを取り出すことができる技術を確保した米国と欧州のメジャー石油会社が集まってきたことで、中国政府は自ら動かずとも悩みを解決できることになった。