「天然ガス軽視でエネルギー災難の恐れも」シェル副社長(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.10 16:51
「欧州のエネルギーパラドックス(European Energy Paradox)が韓国でも現れる可能性がある」。
石油エネルギー企業ロイヤル・ダッチ・シェルのディック・ベンショップ副社長(ガス市場開発担当副社長兼シェルオランダ社長)は9日、韓国資源経済学会と中央日報経済研究所エネルギーフォーラムが共同主催した「2014春季政策討論会」で、韓国でも石炭の使用増加で二酸化炭素の排出がかえって増えかねないと警告した。ベンショップ副社長はこの日、韓国のエネルギー政策方向と似たような道を歩んできた欧州のエネルギー政策の結果について30分余り説明した。EUは2020年までに太陽光・風力発電など再生可能なエネルギー使用を増やして二酸化炭素の排出を1990年対比で20%減らすという目標をたてた。彼は「2005年に欧州排出量取引制度(ETS)を導入して企業の炭素排出削減を促してきたが、結果は残念なものだ」と話した。再生可能エネルギーの効率が低く、各国が石炭のような値段の安いエネルギー源に重点を置き始めて、むしろ炭素排出量が増えたという説明だ。実際に昨年の炭素排出量は2012年対比でドイツは1%、英国は4%増えたということだ。