ギャラクシーＳ５は２４日（日本時間２５日）に公式デビューする。スペインのバルセロナで開催される“ＩＣＴ業界のワールドカップ”モバイルワールドコングレス（ＭＷＣ）でだ。

ギャラクシーＳ５は今年１年のサムスンの実績を左右する「リリーフ投手」だ。当初サムスン電子はギャラクシーＳ５を３～４月に公開する計画だったが、昨年１０－１２月期の携帯電話実績が当初予想より振るわないことが明らかになると、ギャラクシーＳ５を当初予定より早期投入することに決めた。まずギャラクシーＳ５の画面では５．２５インチＱＨＤ（２５６０×１４４０）ＡＭ－ＯＬＥＤディスプレイが搭載される可能性が高い。ギャラクシーＳ４（５インチＦｕｌｌ　ＨＤディスプレイ）よりも画面は小幅大きくなり、解像度は２倍鮮明になる。ただしＱＨＤコンテンツが多くないだけでなく、小型画面ではＦｕｌｌ　ＨＤ、ＱＨＤの区別が容易ではないという点が変数だ。

演算処理の速度を左右するアプリケーションプロセッサ（ＡＰ）ではモデル別にクアルコムの２．５ＧＨｚスナップドラゴン８０５ＣＰＵまたはサムスンのエクシノス６プロセッサを搭載する見通しだ。アップルがアイフォン５から支援した６４ビット支援機能はギャラクシーＳ５ではないギャラクシーノート新製品から搭載される可能性が高い。

カメラの部分にはサムスンが昨年１１月に世界で初めて開発したイメージセンサー新技術「ＩＳＯＣＥＬＬ」が搭載されると発表された。ＩＳＯＣＥＬＬはこれまでのセンサーに比べて光を受け入れる面積を３０％ほど増えるようにした新技術だ。世界的なＩＴ専門ブロガーのソニー・ディクソンが流出したギャラクシーＳ５イメージでも、カメラレンズとフラッシュは明確に大きくなった。カメラ画素は１６００万画素が有力だ。

デザイン部門には大々的な革新がある模様だ。ギャラクシーＳ４の発売当時、前作のＳ３の外形上の大きな差を感じられなかったという消費者の手痛い指摘のためだ。まず今月１１日にサムスンが公開したティーザーイメージのようにアンドロイド基本ソフト（ＯＳ）内のアイコンがこれまでの正四角形から丸い円型に変わる可能性が大きい。表面ケースにも変化がある模様だ。実際の金属ではないが金属材質のように感じられるプラスチックを使う可能性が高い。ギャラクシーノート３の場合、実際の革と似た感じを与えたプラスチック素材を採択した。バッテリー容量はこれまでの２６００ミリアンペア時から３０００ミリアンペア時に高まる展望だ。


ＬＦソナタとギャラクシーＳ５…今年の２強新製品（１）