【時論】サムスンのスマートフォンが直面する3度目の危機(2)

【時論】サムスンのスマートフォンが直面する3度目の危機(2)

2018年08月09日10時35分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  最初に、顧客を刺激できるほどの新しいサービスを探すこと。若い消費者の考えを常に傾聴すべきだ。彼らのニーズは必要な部品開発を通じて実現しなくてはならない。人工知能(AI)を活用したサービスを考えなくてはならない。特に、音声と画像認識、翻訳機の性能を画期的に改善することが良い目標だ。サムスンのAI基盤音声認識技術の「Bixby」を世界最高にすべきだ。大部分がサーバー基盤のサービスだが、スマートフォンだけでサービスが実現できる。Bixby専用のAIコアをアプリケーションプロセッサ(AP:人の頭脳に該当する核心半導体)に入れれば良い。

  2番目に、単品中心の思考を捨てるべきだ。スマートフォンを単品ではなくシステムの観点から見る戦略が必要だ。モノのインターネット(IoT)時代のスマートフォンは個人が常に持っているゲートウェイで、ホームIoT家電の中央機器だ。消費者の家にあるテレビや冷蔵庫、エアコンなど家電機器と連係して考えれば良い。IoTは知能型サービスを目的とする。したがって連結された環境でどのような意味のあるサービスを消費者に与えるのかを考えなければならない。サムスンはスマートフォン、PC、家電製品、ホームシアターなど多くの製品を作り出しているが、顧客の立場では依然として製品間の連動が容易ではない。

  3番目に、中低価格製品の開発を強化すべきだ。中国企業との競争で勝つには高級イメージの中低価格スマートフォンを作らなければならない。スマートフォン市場の中心は米国と欧州など先進国でアジアと南米など新興国に移る傾向にある。特に地域に特化した中低価格製品を開発しなければならない。

  サムスンのスマートフォン危機の原因はスマートフォン市場の停滞、コストパフォーマンスの良い中国企業の挑戦の2つのためとみられる。しかし3番目の危機も十分に克服できる。その理由は、サムスンには独自の部品開発能力があり、IoT時代に有利なインフラを持っているためだ。スマートフォンに代表される電子産業が再跳躍してこそ韓国経済にも希望の火種を継続できるはずだ。

  キム・ヨンソク/成均館(ソンギュングァン)大学電子電気工学部教授・IoT事業支援センター長

  ◇外部執筆者のコラムは中央日報の編集方針と異なる場合があります。
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