１億ウォン（約９８０万円）の寄付を受けた台湾人夫婦が、女優イ・ヨンエの意にそって韓国と台湾で助けを必要している人を支援したいと明らかにした。

産婦の夫は１６日、台湾中央通信に対し、赤ちゃんの病院費をすべて支払い次第、韓国や台湾の慈善団体を支援すると話した。彼は「金額は決められないが、長期的に韓国と台湾の社会団体を支援できるだろうし、イ・ヨンエさんを含め助けてくださった方と団体にも感謝の気持ちを伝えることができるだろう。娘が先月末に台湾に戻ってから免疫体系で少し苦労していて、熱と感染に苦しんでいる」と伝えた。

これに先立ちイ・ヨンエは台湾人夫婦がソウル旅行中に早産をしたが、病院費がなくて退院できないという便りを聞いて病院費１億ウォン余りを出した。この台湾人夫婦はソウルのあるホテルに投宿中で、妊婦がホテルで滑って転んだことで早産となった。赤ちゃんは出生当時、体重が１キロに過ぎず、胆道閉鎖症と肝疾患などで生命が危険な状況だった。順天郷（スンチョンヒャン）大学病院とソウル大学病院でそれぞれ１回ずつ手術を受けるなど、この４カ月間は病院でケアを受けていた。幸い赤ちゃんの状態は良くなったものの、両親は病院費を出す状態ではなく退院をできなかった。

イ・ヨンエはこうした事情を聞き、病院を訪れて赤ちゃんと両親に会い病院費１億ウォンも寄付した。しかし一部の台湾ネットユーザーがこの夫婦が実は金持ちだったと主張して議論になった。イ・ヨンエ側は「お金を返してもらうつもりは最初からなかった。そのお金が台湾内で助けを必要をしている子供たちのために使われることを願う」と話していた。