「現状況としては5カ国協議が核解決の最善策」(2)
--韓半島の非核化は中国の一貫した外交政策だ。しかし、北朝鮮が核実験に踏み切っても決定的な影響力を行使せずにいると批判する声があるが。
「中国が北朝鮮に対し影響力を行使できるカードは確かにある。しかしいずれもリスクがあるというのが問題だ。例えば食糧や石油の供給を中断した場合、北朝鮮社会が混乱し、難民が中国に流入するのは明らかだ。これはすべて中国が耐えなければならない問題だ。外交圧力を強めれば、北朝鮮は親ロ政策を持ち出す可能性が高い。中国が北朝鮮に対するカードをむやみに使えないもう一つの理由は中国自体に弱点が多いからだ。所得の格差や政治体制による社会の不安、経済的な脆弱さは、いつ中国の体制を揺さぶるか分からない時限爆弾といえる」