【社説】「隣の敵」を作る階層間の騒音、譲歩だけでは解決できない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.05 10:16
韓国国民の60%はアパート(=分譲マンション)・連立住宅(=低層建物による長屋建て住宅)・多世代住宅などの共同住宅に住んでいる。一部の大都市地域は共同住宅比率が80%を越える。共に生きる共同体意識の知恵が必要な世の中だ。だが、遠い親戚よりも近いという「隣人」が「隣の敵」に変わってしまう事件が発生している。階層間の騒音による葛藤のためだ。
今月2日、京畿道河南市(キョンギド・ハナムシ)のアパートで起きた凄惨な殺人事件もこの騒音が原因だった。昨日警察に捕まった30代の男性被疑者は「静かにしてほしいという要求をいつも無視して腹が立ったためそうした」と陳述した。昨年、上の階に60代夫婦が引っ越してきたが、週末に孫が遊びにくるたびに騒々しくよく言い争っていたという。抗議をしても「分かった」としか言わず無視されているような気になり凶器を振り回し、結局女性が亡くなった。隣人間の冷血関係が惨劇をもたらしたのだ。