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【コラム】怒りの葡萄と大統領の時間=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.23 18:16
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今でもろうそくの灯りはずっと燃えているが、すでに権威と指揮力を失った朴大統領が民衆の津波の前に砂袋を積み上げて必死になっている姿が残念に思える。今、朴大統領が特有の決起と政治工学的戦術で時間を稼いでいるようにみえるが、歳月が過ぎるほど彼女が隠れるところはますますなくなるだろう。朴大統領はこれからはもっと素直に国民と歴史の前で深く謝罪し、改心する心を持つべきだ。法的処罰より恐ろしい処罰は国民の冷やかで恨みのある視線で、それを心の容赦に変えられるのは朴大統領の謙虚な改心の涙に他ならない。

国が崩れるのは1年あれば足りるが、これを立て直すのは10年でも足りない。私たちの現実は度重なる雨で足元が緩んでいる急斜面と同じだ。豪雨が降れば、山崩れの恐れがあるので徹底して備える必要がある状況だ。しかし、今のようにあいまいで不確実な国家のリーダーシップでは何も決められないガバナンスの危機の下で、残りの15カ月を耐えるのは遠く険しい道のりだ。したがって、全国民が国内政治の不確実性の中でも国政が漂流せず内閣が早急に安定できるよう、国政安定プログラムに大乗的に合意し、党利党略が状況を悪化させないように自制しなければならない。

 
今後、現在の国政危機局面を乗り越える政治リーダーは、大義と大利を追求し自分の利益を捨て、国家を危機から救うことに献身すると国家と国民の前で誓わなければならない。また、今のように政治や市場が失敗している時、強固な安全弁になってきた官僚社会がもう一度、その献身と熾烈さを回復することを望む。

最後に、現在、青瓦台で自嘆の中で夜にも眠れない朴大統領に、民心を逆らって真っ裸になった王様のようにならず、無駄な執着から自由になるようにと助言したい。そして、その場を去る瞬間にも自身より国の安全と危機をより心配する美しい後ろ姿を見せることを願う。

鄭徳亀(チョン・ドック)NEAR財団理事長


【コラム】怒りの葡萄と大統領の時間=韓国(1)

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