北朝鮮の金正日（キム・ジョンイル）国防委員長が美貌の女性と腕組みをして撮影した写真を、朝鮮中央通信が最近公開した。この女性は金正日や後継者の金正恩（キム・ジョンウン）らと並んで立っている。一見してもその美貌はかなりものだ。金正日の右腕に親しく腕を絡めているこの美貌の女性は誰だろうか。

朝鮮中央通信と労動新聞によると、金正日は今月３日、金正恩と側近の李英浩（イ・ヨンホ）、張成沢（チャン・ソンテク）などを連れて、第４次軍人家族芸術小組の公演を観覧した。芸術小組員らは演劇や公演を通じて、主体思想を鼓吹して労動党の指針を広報する役割を担っている。軍部隊や勤労者など、各部門に芸術小組が構成されている。

この日の公演で大賞である特等賞は、「願い」というタイトルのある女性の独演作品に与えられた。金正日はこの作品に特等賞を授与するように直接指示した。この作品を公演した人物は、人民軍第９６３部隊の芸術小組員パク・リョンヒだ。写真の主人公だ。

パク・リョンヒが熱演した「願い」は、昨年、煕川（ヒチョン）発電所であった金正日と軍人建設者の家族の間の話が描かれている。内容はこうだ。昨年４月に、金正日が煕川発電所を訪ねた。この時、休憩命令を受けて家に帰った一部の軍人とその家族は、金正日と団体記念写真を撮りそこねた。パク・リョンヒもその一人だった。こうして昨年１１月、軍人家族芸術小組の競演に参加して団体記念写真を撮ることができた。パク・リョンヒは「願いを遂げた」とし「代々伝えたい家宝」と言いながら公演を終えた。

公演が終わった後、金正日は特等賞を受賞したパク・リョンヒらと一緒に記念写真を撮った。朝鮮中央通信が６日公開した写真はこの写真だ。朝鮮中央通信はこれとあわせて「（金正日が）パク・リョンヒに心づくしの愛を施してくださり、代々伝えたい栄光の記念写真を撮ってくださった」と報道した。