【中央時評】米利上げに備えよう=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.20 09:38
FRBが右往左往しながら市場の不確実性を大きくしているとの批判が多い。利上げの基準がはっきりしておらず行動を予測しにくいということだ。主要経済変数で計算した通貨政策の予想ルートからFRBの政策がかなり外れているとの批判もある。通貨政策の運用方式を変えようという主張も登場した。一定の名目国民所得の増加率(経済成長率と物価上昇率の合計)を目標にする案や物価上昇率の目標値を高めてもっと積極的に危機に対処できるようにする案などが提起された。
多くの専門家は12月にはFRBが利率を引き上げて米国通貨政策が「正常」軌道に復帰すると見ている。米国経済の回復に合わせてFRBが年末から徐々に金利を引き上げるものと予想する。米国の利率変化は韓国の通貨政策の運用と金融市場に相当な影響を及ぼす。米利上げで国際流動性が減少する時に発生しうる韓国外国為替・金融市場の急激な資本流出と不安定に前もって備えなければならない。米国だけでなく中国や日本の経済状況と通貨政策が韓国経済に及ぼす影響が相当であるため国際経済全般に対する精密な分析と予測が必要だ。