【コラム】グローバル長期沈滞と政策失敗=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.18 11:16
大々的発明と改革がなく生産性向上が低調だとみている彼らの主張を多くの専門家は最近急速に進行しているいわゆる第4次産業革命に照らし合わせて受け入れない。そして彼らは過去200年余りの技術発展と生産性向上に対する経済学者の予測が外れたのは1回や2回ではないことも指摘する。そして彼らは急速な技術革新にともなう成長潜在力向上と適切な政策で長期沈滞不可避論者が懸念する構造的障害要因も相当水準克服できるとみているのだ。
最近になり多くの経済専門家は大恐慌と世界大戦を経験した過去の「鉄と小麦の経済」時代に主に量的生産能力推定のために作られた国内総生産(GDP)体系と生産性推計方法が現在の経済現実に合わないだけでなく、経済の実状を過度に悲観的に評価させ長期沈滞論まで登場することになったという見方を持っている。例えば急速な技術発展にともなう新しい製品とサービスの出現、質的向上、そして新しい製品とサービスの発売と同時に大きく落ちる価格・費用などを考慮する時、GDPと生産性統計は経済活動水準と消費者の福祉向上指標として限界があるということだ。もちろんこの問題は過去にも提起されてきた。しかし第4次産業革命時代を迎えているこの時点ではより深刻なことは明らかだ。