朴元錫（パク・ウォンソク）正義党議員が進入当日、リアルタイムで自身のフェイスブックに掲載した写真と文はこのような状況を後押ししている。朴議員は２２日午前８時「キム委員長をそばで守る」という文を載せた。するとある知人が「写真で見せてほしい」とコメントをした。これに対し朴議員は９時５分「鎮圧用の車、水大砲車、６６個中隊３９６０人が動員されました。この中の労働者は毅然としており元気です。玄関を封じ込めて鎮圧が始まったそうです。キム・ミョンファン委員長の元気な笑顔見えますか」という文と共にキム委員長と共に撮った写真を掲載した。だが朴議員は２３日、中央日報との電話で「違うとかそうだとは言えない。（一緒に）いたと思っていたが、いなかったそうだ」と曖昧に答えた。

警察の作戦途中に鉄道労組の指揮部が外に抜け出た可能性も提起されている。この建物は構造が複雑で出入り口が多い。実際に記者が２３日に建物に入ってみると１階のカフェや公演会場、地下駐車場など外に出て行ける出入り口が１０か所にもなった。しかし警察関係者は「いくら出入り口が多くても警察が建物全体を取り囲んでいたので進入作戦の進行中に抜け出た可能性は低い」と話した。

これに関連して李晟漢（イ・ソンハン）警察庁長官は午前の記者懇談会で「（民主労総の主張のように）明け方に抜け出したとは見ていない」として「検挙作戦が進行される途中に抜け出したか、建物内のほかの場所に潜伏していたと推定する」と明らかにした。

◆逮捕作戦第２ラウンド＝李長官は特進を掲げて検挙を促すことにした。警察関係者は「これから聞き込み捜査など捜査技法を総動員して１、２日のうちに所在を把握するだろう」と話した。これに対しキム・ジェギル民主労総政策室長は「キム委員長は（某所に）避難して身を守っており、動けない分はほかの組合員が代わりをつとめるだろう」と明らかにした。


＜鉄道スト＞逮捕失敗ミステリー…建物に残っているか抜け出したか（１）