今後５年、中国は平和発展路線から抜け出さないだろう。政治・経済・社会・文化などの方面で全面的に調和を作り出し、持続可能な発展を成し遂げようと努力している。対内的には経済発展方式を果敢に変えていくだろう。消費が成長を導いていく構造に経済発展パターンを切り替えるため多角的な政策を用意している。民生が優先だ。このために各分野の改革・開放はさらに進むだろう。社会保障事業も拡大しなければならない。対外的には「調和がとれた世界」（和諧世界）建設のために中国の役割をつくすだろう。

韓中両国は重要な隣国であり協力パートナーだ。中国は韓国との関係を高度に重視している。周辺地域は中国発展の戦略的基盤だ。この地域の平和と安定を守り共同発展を成し遂げなければならないというのが中国の重要な戦略目標だ。中国の発展は周辺国にも大きな発展の機会を与えるだろう。中国自ら「国が富強になれば必ず覇権を追求する」（国強必覇）という超強大国の既存発展モデルを打破して「和諧世界」建設を実現しようと思う。

今年は両国の修交２０周年になる年だ。双方の努力でこれまで両国は驚くほどの成果を上げた。両国の貿易規模はすでに２０００億ドルを超え３０００億ドルに向かって進んでいる。すでに交渉が始まった韓中ＦＴＡは両国関係発展の新たな動力として作用するだろう。１年に約６５０万人が相手国を訪問しながら中国では韓流が、韓国では漢風が吹いている。国際多国間交渉では互いに緊密に協力し双方の利益を守っている。韓国と中国はアジアだけでなく世界の問題でも重要な影響力を行使する国だ。両国間の協力を一段階高め発展を模索し東アジアの発展に努力しなければならない。

来年初めに中国と韓国はともに新しい政権を迎えることになる。両国関係には新しい挑戦だ。第１８回共産党大会が開かれるきょう、両国関係はより明るい未来を迎えることになると確信することになる。

張シン森駐韓中国大使


【寄稿】中国には韓流、韓国には漢風が吹く（１）