<疲れた人脈社会、韓国>(下)食事・酒・カラオケも1人で…(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.08.23 13:15
1人遊び文化は若者世代だけに限った話ではない。子供3人を育てる「ワーキングママ」弁護士のキムさん(44)もたびたび「1人遊び族」になる。キムさんは「出勤前、車の中で10分程度ぼうっとしながらハンドルを握る。その時間までなくなれば窒息するようだ」と吐露した。彼女はこの頃スキンダイビングを習っている。キムさんは「水の中では自分だけで考えることができ、自分1人でいられる」と話した。中央日報のアンケート調査で40~50代の回答者449人中45.8%が「以前に比べて1人でいる時間を楽しんでいる」と答えた。
このように現代人が1人遊びを渇望している間に「1人で来たお客さん歓迎」という文面を書いて張り出す飲食店が出てきたり、人々が集まる歓楽街で1人カラオケが人気を得たりしている。ソウル弘益(ホンイク)大学前に3年前オープンした1人専用カラオケ「ス」は、午前中にも待機客がいるほどだ。カラオケ従業員は「この頃は40~50代のお客さんが増えて昔のカラオケ本を用意した」と話した。「本を読む酒場」を標ぼうしてソウル延禧洞にオープンした酒場「本バー」は客の60%が1人で来た人たちだ。主人のチョン・インソンさん(30)は「本を読む人、ぼうっと壁だけを見つめる人、悩み相談をする人など多様なお客さんが来店する。そのたびに『世代を問わず誰もが疲れながら生きているんだな』と思う」と話した。