警察庁が来年１月２９日まで文化財関連の不正に対する特別取り締まりを行うと２５日、明らかにした。崇礼門（スンネムン、南大門）手抜き復元、石窟庵の本尊の亀裂など文化財管理の問題点が相次いで提起されたからだ。

警察は長期にわたり構造的に固着している文化財関連の不正が手抜き工事につながるとみて、強力な取り締まりを展開していく計画だ。

李晟漢（イ・ソンハン）警察庁長官は「崇礼門復元事業の問題が指摘され、国民が文化財関連の不正に怒りを感じている」とし「その間、警察の手が及ばず密かに行われていたが、今回の取り締まりで根絶したい」と述べた。

警察は▼資格証不法貸与、無資格者工事などによる欠陥工事▼不法行為の黙認、金品授受など公務員の不正▼文化財維持・補修関連の国庫補助金横領▼文化財の盗掘－－などを重点的に取り締まる方針だ。このため全警察署に「文化財担当捜査チーム」を編成し、情報収集と取り締まり活動を強化する予定だ。

その間、文化財の分野は外部の接近が難しい専門領域であるため、警察の取り締まりもほとんど行われてこなかった。文化財の修理等に関する法律に基づき処罰を受けた件数は、２０１１年から最近までわずか２件にすぎない。

警察は現在の人材では専門性が不足していると判断し、文化財庁や地方自治体の文化財担当部署などと連係することにした。また、捜査力を強化するため、既存捜査事例の分析と専門家招請教育も併行する計画だ。