「サムスン電子はいち早く消費者中心的に危機に対処した。メッセージは非常によく伝わり消費者に（大丈夫だという）確信を与えた」。「サムスンのグローバルリコールは疑う余地なく大胆な措置だ」。

米国ウォールストリートジャーナル（ＷＳＪ）がサムスン電子のギャラクシーノート７の全量リコールについて専門家の意見を引用しながら好評した。ＷＳＪは１３日「サムスンと発火するスマートフォンバッテリー」という記事でサムスンが今回のイシューにどれほどよく対応したのか危機管理専門家たちの評価を掲載した。

マーケティング広報会社Ｃｈｅｒｎｏｆｆ　Ｎｅｗｍａｎのピーター・ラモット専務は「３５件のギャラクシーノート７発火事故直後にリコールすることにした決定は、サムスンが会社の評判と財務リスクについてどれほど考えて憂慮しているのかを証明してくれる」として「リコールに関する疎通方式が効率的」と説明した。彼は「サムスンの公式発表は消費者の安全に対する心配とリコールにともなう不便に対するメッセージに集中している」として「通常、危機に直面した企業は簡潔さの力を逃す場合が多いが、サムスンはより多く話すほど誤解が生まれるということを分かっている」と強調した。

リスクコンサルティング会社であるＧＥＣリスクアドバイザリーのアンドレア・ブラン最高経営者（ＣＥＯ）は「サムスンは今回のギャラクシーノート７リコールイシューを非常に専門的にうまく処理している」と明らかにした。

彼はいち早く消費者中心的なサムスンの対応を好評し、野村証券アナリストの言及（サムスンは何百万台のフォンは売らないだろうがグローバルリコールによってブランドイメージを失わないだろう。長期的にはこれが重要だ）を引用した。

ブランＣＥＯはただし今回の問題の原因に挙げられるバッテリー急速充電方式に関して「サムスンは綿密に調査してもし問題があるならば確実な品質管理をしなければならないだろう」と指摘した。

ローファームのＤａｖｉｓ　Ｇｏｌｄｂｅｒｇ＆Ｇａｌｐｅｒ設立者のアダム・ゴールドバーグ氏は「多くの企業がリコール状況でいかに多くの事故が起きたのかを明らかにしないが、サムスンは正確に明らかにし製品を交換すると発表した」として「サムスン電子はどんな状況が広がり、なぜ発生し、消費者がどのようにするべきかをよく説明している」と評価した。