【コラム】映画がのみ込んだ朝米の水面下接触(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.12.30 15:58
朝米関係がこのように悪化したのが特に残念なのは、同じ時期、米国とキューバは外交関係を正常化することにしたからだ。北朝鮮はこの件について沈黙しているが、これはキューバが今後、北朝鮮との武器取引を中断する可能性が高いためでもある。米国とキューバの関係改善は、外交的な解決法を講じる北朝鮮の一部のエリートに対し、北朝鮮も米国との関係改善が可能というメッセージを送ることができた。リパート駐韓米国大使は12日、中央日報のインタビューで、「米国は北朝鮮を相手に水面下で活発な政策を展開している」と述べた。このような努力が映画『ザ・インタビュー』をめぐる葛藤のために水の泡となったようで残念でならない。
クリスマスシーズンにこういう悲しいことばかり言っていられない。もちろん平壌(ピョンヤン)ではクリスマスは一つの平常勤務日にすぎない。北朝鮮の人々はクリスマスの由来を知らなくても、西洋の大きな祭日であり、プレゼントを贈り合う日ということは知っている。平壌の外国大使館で働く北朝鮮の人たちは、我々がプレゼントを包装し、豪華なクリスマスディナーを準備するのを見て大きな関心を表し、「これは何か、あれは何か」と質問を浴びせた。