手の内を全て見せた韓国、イラン経済外交「不利なゲーム」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.13 10:43
中東地域の特殊性と外交関係を考慮していない点も残念だ。大きな成果を上げたのは良いがイランのライバルであり世界最大の産油国であるサウジアラビアを刺激しては困る。最近サウジアラビアは対イラン強硬主義者であり王位継承序列2位であるムハンマド・ビン・サルマン・アル・サウードをアラムコの最高委員会議長に座らせるなどイランの経済制裁解除に難色を示している。イラン事業に参加した企業がサウジとの取り引きで不利益を受ける可能性もあるということだ。
イランとかたき同士であるイラクの気持ちも汲むべきであった。イラクは未だテロ危険から抜け出すことができていない。そのような危険にも関わらず多くの韓国企業が現地で開発事業に参加して外貨稼ぎに取り組んでいる。イラクにいる国民の安全を考えればもう少し細やかなアプローチが必要だった。2014年に韓国航空宇宙産業(KAI)がイラクで3兆ウォン(約2790億円)規模の空港基地建設事業を受注しても公示しなかった理由もそのためだ。