北外相が異例の訪米、強・穏ツートラック外交(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.04.18 16:18
◆対話拒否なら北が再挑発の可能性
ここで看過できないのは北朝鮮の警告が込められているという点だ。北朝鮮は昨年秋の対話の提案が受け入れられず、今年初めに4回目の核実験と長距離ロケット(ミサイル)発射を強行したが、今回の訪問も似た様相に進む可能性があるということを暗示する。国防委報道官の談話を含め、対話のシグナルを米国に送ったが、米国が拒否する場合、また挑発につながることがあるということだ。これはこれまで北朝鮮がメディアを通じて小型化された核弾頭、移動式発射技術、大気圏再進入技術、大陸間弾道ロケット、固体ロケット発動機の地上噴出および階段分離試験などを列挙しながら、いざという時は挑発に向かう可能性があるという圧力とつながっている。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は3月15日にすでに核兵器とミサイル発射実験を命令し、15日にも中距離弾道ミサイルと推定される飛翔体を発射した。もちろん対話が決裂したからといって前回のように決行するかどうかは未知数だが、そのようなシグナルを送っているのは明らかであるようだ。