【時論】韓国、気候研究に投資してこそ災難に備えられる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.03 10:49
気候変化は気候を算出する気候システムが変化した結果だ。大気と海洋、生物圏、地圏そして氷圏は生きている有機体として気候システムの要素だ。これらの要素は互いに相互作用しながら絶えず変化している。気候システム間の相互作用による気候変化を物理的に扱う学問が「気候物理」だ。地球温暖化を含む気候変化の問題は、気候物理研究の発展で解決できる。気候変化で発生する急激な気象現象と異常気候の予測は、社会安全網(セーフティネット)を強固にすることによって国民を災難から守ることができる。
地球の変化する気候に影響を及ぼすすべての要因を把握して、地球温暖化とこれに伴う自然災害の増加に備えるために世界的に多くの専門人材と資本が投入されている。このような世界的な動きにも関わらず、韓国は離れて遊んでいる状況だ。基礎科学研究の核心的役割をしている「基礎科学研究院(IBS)」は、気候研究の高い生産性と社会的寄与度を依然として悟ることができない印象だ。現在20余りの分野の基礎科学がIBS研究団に選ばれて国家的課題を始めたが、いまだ気候変化に対する研究団はない。科学技術が、安全な国家と社会を作るための核心であり、それが先進国へ進む道であることを忘れたのではないのかと疑う。