【コラム】アウシュビッツの影=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.30 14:54
ポーランドはとりわけピアノと関係が深い国だ。ポーランドの国宝的な存在である“ピアノの詩人”ショパンは1831年、ロシア軍がポーランド革命を武力で鎮圧すると、すぐに「革命のエチュード」を作曲し、傷ついた心を慰めた。著名なピアニストでポーランド共和国初代首相となったパデレフスキは、祖国がナチス軍に占領されると、すぐにロンドンに渡り、ポーランド亡命議会を率いた。20世紀最高のピアニストとされるユダヤ系ポーランド人のアルトゥール・ルービンシュタインは、ナチスに協力した指揮者カラヤンとの共演を最期まで拒否した。ピアノの旋律に宿るポーランドの抵抗精神だ。
第2次世界大戦当時、軍国主義の日本も地獄のような強制収用所を各地に置いていた。その一つが現日本副総理、麻生太郎の曽祖父が設立した麻生炭鉱だ。麻生太郎は「(改憲のために)ナチスの手法を学べばどうか」と吐いた張本人だ。麻生炭鉱に連れて行かれた韓国人労働者は一日17時間以上の重労働に苦しめられ、うち約200人が殴打や飢え・病気などで死亡した。韓国人の証言ではない。良心的な日本の史学者、竹内康人の著書に記録された事実だ。しかし日本政府はまだ侵略と虐殺の罪悪を懺悔していない。ホロコースト、アウシュビッツは70年の歳月を越えて今もなお影を落としている。