帰宅中に行方不明となり、遺体となって帰ってきた京畿道軍浦(キョンギド・クンポ)女子大生殺人事件は悲劇と言わざるを得ない。いつまでこうした凶悪犯罪の恐怖に震えなければいけないのか遺憾に思えてならない。
この渦中に警察が科学的なデータに基づき、粘り強く捜査して犯人を逮捕したことが、それでも慰めになる。犯罪は必ず捕まるという事実を立証付けた凱歌と言える。失踪事件は手がかりや証拠を見つけにくい。強盗、窃盗は現場があり、殺人は遺体があることから、捜査の手がかりを見つけやすいが、失踪事件の捜査はそれこそ無から有を創造しなければいけない。