【コラム】憂鬱なモスクワと平壌の抱擁(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.05 11:33
直接引用をしない条件で、韓露対話のメディア関係者討論に参加した韓国メディア関係者11人に会った高位消息筋は荒く鋭い口調で韓国の非協力を批判した。(1)韓国と米国は合同軍事訓練と迎撃ミサイル・サード(THAAD、高高度ミサイル防衛体系)の配置計画で北朝鮮に衝撃的で強烈なパンチを振り回す。それをロシアは黙過できない。(2)韓国は高すぎる6者会談再改議条件を提示した。(3)三角経済協力にロシアと北朝鮮は準備ができているが韓国は何の措置も取っていないため問題だ。
ソウルとモスクワの認識のギャップは深刻な程大きかった。いつも以上に韓露協力が切実な時期にモスクワで聞こえるこのような破裂音は意外で耳障りだ。彼の話の中で最も肯定的だったのは、北東アジア版ヘルシンキ・プロセスが必要だという発言だ。ヘルシンキ・プロセスが実現された1970年代の欧州と今日の東北アジア事情が似ているという彼の前提は誇張だったが、韓半島(朝鮮半島)問題を解決して北東アジアに平和・安定を持ってくるためにヘルシンキ・プロセスのような多者機構が必要だというビジョンは歓迎するに値する。北東アジア版ヘルシンキ・プロセスは朴槿恵(パク・クネ)大統領の北東アジア平和協力構想につなげることもできる。