韓経:【時論】韓米FTA再協議の準備を急ぐべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.15 11:13
いま米ワシントンではトランプ次期大統領の通商政策をめぐり意見が分かれている。楽観論と悲観論だ。候補時代に北米自由貿易協定(NAFTA)と韓米FTAに反対していたビル・クリントン大統領とバラク・オバマ大統領がホワイトハウスに入ってから積極的な支持に変わったように、結局はトランプ氏も考えが変わるという慎重な楽観論だ。
しかしトランプ氏の遊説を見守ってきたワシントン専門家の見方は違う。トランプ氏は「確信犯的保護貿易主義者」ということだ。NAFTAや自由貿易が雇用を奪い、貿易赤字を悪化させ、米国人にプラスにならないと強く信じているということだ。「悪いNAFTAを再協議し、カナダとメキシコが言うことを聞かなければ脱退する」「まぬけなワシントンの方たちが作った環太平洋経済連携協定(TPP)はごみ箱に捨ててしまう」「為替操作で莫大な黒字を出している中国の輸出品に45%の関税をかけてこらしめる」。トランプ氏のこうした激しい発言は「アングリーホワイトアメリカン」の投票者の心をつかみ、伝統的に民主党の票田だった米中北部の「ラストベルト」を引き込んで勝機を握った。幸い、主に中国、メキシコが俎上に載せられたが、米国とFTAを締結して対米黒字を出している韓国も無風地帯ではない。