【社説】「北核不安感」解消できなかった青瓦台与野党会合
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.13 09:43
秋夕(チュソク、中秋)連休を5日後に控えて強行された北朝鮮の5回目の核実験は韓国政治のリーダーシップと韓国人の危機対応能力を試している。朴槿恵(パク・クネ)大統領が「金正恩(キム・ジョンウン)氏の精神状態は統制不能」と述べ、ニューヨーク・タイムズが「北朝鮮が狂うどころか非常に理性的」と報じたことは北核実験の二つの顔をリアルに見せている。権力を維持するためにはどのような狂的な選択もできる無謀さと、韓国を一瞬にして灰にする核能力を確保するために着実に前進する金正恩の冷静さが同時に見て取れる。
こうした中で昨日開かれた朴大統領と李貞鉉(イ・ジョンヒョン)セヌリ党、秋美愛(チュ・ミエ)共に民主党、朴智元(パク・ジウォン)国民の党代表の青瓦台(チョンワデ、大統領府)会合は残念だった。国民の不安感を解消するには不十分だった。政界が力を合わせていかにして北核危機を突破していくかについての確信を国民に与えることができなかった。国民は今回の会合を通じて、政派的な鮮明性よりも国家危機の前に声をそろえて対処する政治指導者の姿を見たかった。だが政治指導者が見せたのは貧弱な政治力だけだった。