【コラム】ギリシャのための弁明=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.02 13:18
だが、ギリシャは違う。ユーロで統合されており事実上為替相場が固定されている格好だ。為替相場主権がないという話だ。こうした固定相場制で競争力を高めるには通貨量を減らすしかない。それにより物価が下がり競争力が高まるためだ。その結果は? 国内経済への途轍もない衝撃だ。ユーロ基準でギリシャのGDPは2009年以降実に26%減った。ユーロ圏が量的緩和政策を通じて通貨量を増やさなかったとすればギリシャのGDPはさらに減っただろう。
ギリシャ国民がこの6年間に感じた苦痛がどうだったかも考えさせられる問題だ。GDPが1%減った通貨危機当時の衝撃を韓国はまだ記憶しているからだ。GDP急減は政治・社会的にも大きな波紋を及ぼす。例えばロシアのGDPが90年代初期に半減した時には国民の寿命が大幅に減ったという研究もある。ギリシャで急進左派であるチプラスが政権を取り“危険な賭け”を行うことが理解される理由でもある。