【コラム】地雷挑発を乗り越えた朴槿恵(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.19 10:17
首脳会談は南北にとって切実だ。北朝鮮は敵対関係の米国はもちろん、血盟の中国からも露骨に無視されている。首脳会談は国際的な孤立から抜け出すことができる決定的な「一発」となる可能性がある。北朝鮮は2000年6・15首脳会談から4カ月後、米国のクリントン政権と敵対関係を終わらせようという共同声明を発表した記憶が鮮明に残っている。金正恩が心血を注いできた経済特区開発に対する韓国の投資と支援も引き出すことができる。このため北朝鮮は武力示威を中断し、前向きな姿勢を見せなければならない。
朴大統領にも南北首脳会談は祝福になるだろう。米国・日本と中国の覇権争いに振り回されず、韓半島問題の主導権を行使できる。全経連が提案した南北経済協力も一大転機を迎えるはずだ。6・15首脳会談以降に離散家族再会の人数が大きく増えたことを考えれば、朴大統領が提案した名簿交換も難しくはないだろう。