韓国文学、浮上する時になった…ソフトパワーはイタリア上回る
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.26 10:46
この頃ソウルの北村(プクチョン)チャンウ劇場と斎洞(チェドン)ナムギャラリーでは、国境やジャンルの垣根を跳び越えた文学の祭典が開かれている。韓国文学翻訳院が隔年ごとに開いているソウル国際作家祭典だ。5回目となる今年の行事には、韓国の小説家のキム・テヨンやキム・ミウォル、詩人のパク・サンスンやイ・ヨングァンら14人、ドイツ在住日本人作家の多和田葉子、フランス詩人クロード ・ムシャールら計13カ国から28人の詩人・小説家が参加する。23日に始まった祭典は26日までだ。メディアアート・現代舞踊・映画などあらゆる芸術ジャンルを動員して文学を表現して作品を朗唱する「総合祭典」だ。
祭典の指令塔、キム・ソンゴン翻訳院長(65)に会った。先月、ソウル大学英文科を定年退職したキム院長は、その経歴から「ジャンル不問」の今回の祭典にふさわしい。彼は1970年代後半にポストモダニズム思潮を国内に初めて紹介した。中心や区画を否定する文学の所信によって韓国文学が厳粛主義から脱却しなければならないと強調してきた。「日本の村上春樹は韓国では文学性の議論があるが、すでに世界的な作家」として「スウェーデン・アカデミーが文学の振興に関心が大きい点を勘案すれば、ノーベル文学賞の受賞の可能性が高いと思われる」と話した。