不景気なのに「B級野菜」の消費増加…そのワケは?=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.05 16:20
昨年11月、ソウル西橋洞(ソギョドン)の弘大(ホンデ)前の道路で大規模なカレー作りイベントが開かれた。商品価値のないジャガイモを使って料理を作り、これを市民らと分け合うものだった。大きさが小さかったり生産・流通過程で傷ができたりしたために市場から無視された「B級ジャガイモ」も、立派な食べ物の材料になるという点を知らせる試みだ。イベントの名前も「捨てられそうな規格外ジャガイモ救出」であった。このように「規格外・B級農水産物」は少数派の消費キャンペーン対象にとどまっていた。ところが最近は不景気が長引きながらこれらの品が市場の1つの軸としての位置づけを確立しつつある。B級農産物専門のインターネットショッピングモールの利用者が急増し、従来のショッピングモールでも規格外の果物・野菜販売量が増加している。
インターネットショッピングモール11番街は「規格外の果物・野菜類」を別途の商品枠にして売っている。それだけ需要があるということだ。ここで販売される規格外のジャガイモは、1つあたり重さが100グラム前後で、一般的に販売されているもの(150~200グラム)よりも小さく、傷があったり形が不ぞろいだったりする。だが価格は1キロあたり1097ウォンで一般商品(2055ウォン)の半分ほどだ。ジュース用のトマトやニンジンも人気商品だ。この会社の関係者は「規格外の果物や野菜類が新しい隙間市場として位置を確立しつつある」として「6月の1カ月間の販売額が、昨年の同じ月より46%増えた」と伝えた。