【コラム】安倍談話vs朴槿恵談話(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.08.18 16:47
「20世紀という時代を、私たちは、心静かに振り返り…」で始まる安倍首相の談話は苦悩の跡が歴然だ。受容と排斥は各自がすることだが、複雑な心思だけは十分に伝わったと考える。率直で丁重な、しかし十分に挑戦的な…! 安倍首相らしい文章だった。戦前の日本の誤謬を認める部分は非常に率直であり、日本国内でも受け入れがたい人が多かっただろう。
「日本は次第に、国際社会が壮絶な犠牲の上に築こうとした新しい国際秩序への挑戦者となっていった」「力の行使によって解決しようと試み、国内の政治システムはその歯止めたり得なかった」などの評価は、村山談話では見られなかった。植民地支配(韓国)と侵略(中国)に対してもう少し明確な反省と謝罪があればという物足りなさは残るが、日本自らに対する評価は一歩前進した。村山談話が原因・結果に対する説明なく植民地支配と侵略を謝罪したことに比べ、反省文の形式としても非の打ちどころがない展開だ。戦争に向かった経過が安倍談話にそのように新しく込められた。もちろん弁解や合理化の試みという点も否認できない。それは今後の行動が証明するだろう。