【社説】国民・国会と共にすべき朴大統領の談話文
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.20 15:24
朴槿恵(パク・クネ)大統領が昨日、セウォル号惨事から34日後にして対国民談話文を発表した。セウォル号惨事は4月16日を基点に大韓民国の歴史が変わったという話が出るほど、韓国と韓国人に与えた衝撃が大きい。だからこそ、この日に朴大統領が4・16惨事の歴史的な衝撃と変化をどのように受け入れられるのかに関心が集まった。これまでに少なくない人々が、朴大統領のさまざまな行政的措置よりも国民の辛くて腹立たしいわだかまりを正面から包容できない問題に疑問を提起してきた。朴大統領は談話文を謝罪から始めて、涙で終えた。彼女は「今回の事故をまともに対処できない最終責任は、大統領である私にある。国民が体験した苦痛に心から謝罪申し上げる」と始め、最後には今回の事故で犠牲となった10人の名前を1人ずつ読み上げながら涙を流した。大統領の謝罪の誠実さが感じられる。
今回の談話で朴大統領は、後任の首相と内閣、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の人事改編に関する言及をしなかった。セウォル号の収拾過程が国民を困惑させた理由の1つは、大統領に直言する参謀がおらず中間で自分の責任を負って状況を管理する長官たちがいないように見えたという点だ。このような問題の根源は人事権者である大統領自身にあるだけに、朴大統領は後続人事で自ら変わったことを証明すると見られなければならない。失敗を繰り返した「手帳人事」の代わりに、野党圏まで含めた幅広い人材プールを稼動しなければならないだろう。