【時論】北核問題解決のための新たな枠組みづくり=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.02.25 16:06
新年早々から北朝鮮は4次核実験と長距離ミサイル発射で北東アジアの戦略地形を揺るがす挑発をした。震源地は不良国家の北朝鮮なのに、その津波は北東アジアがかぶるというおかしな状況だ。韓国政府は米国政府と高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備の協議を開始し、開城(ケソン)工業団地の運営を全面中断する強い圧迫措置を取った。このような措置の時期・程度・方法上でさまざまな意見があるだろうが、北核問題解決の機会の入り口がいち早く狭まる現実では避けられない選択だ。今こそ強い圧迫によって北朝鮮に核・経済並進政策をあきらめる戦略的決断をさせなければならない。
私たちに与えられた時間はそんなに多くない。過去20年間、北朝鮮は核兵器の小型化・軽量化・多種化で進展を成し遂げ、運搬手段も移動式ミサイル・大陸間弾道ミサイル・潜水艦発射ミサイルなどへと多様化している。北朝鮮の意図は米国本土の打撃・2次打撃能力を備える核兵器の戦略化にある。数十基の核兵器製造に必要な核物質の確保、ミサイル積載重量の増大、大気圏再突入技術の開発などだけが残ったという点で、北朝鮮の非核化は遅くとも2020年前に完結しなければならないだろう。