【中央時評】レーガンの遺産と憂慮される韓朝米関係(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.03.09 15:36
しかし冷戦の終息はレーガンが正しかったということを証明してくれた。冷戦研究の大家、ギャディス教授が語った。レーガンこそがどの専門家よりも共産体制の没落の過程を最もよく予想したと。彼が引用したロメル教授の統計が意味深長だ。20世紀に戦争で死亡した人は約3800万人である一方、権力によって殺害された人は1億6900万人にのぼるということだ。うち61%は共産政権で発生し、38.5%はその他の独裁国家で、そして民主国家では5%にすぎなかった。
実に驚くほどの数値だ。したがって韓国社会でも張成沢(チャン・ソンテク)処刑後、北朝鮮を悪魔化する流れが強まった。リッパート米大使を刃物で襲ったキム・ギジョンの肩を持つ北朝鮮を見て、こうした流れはさらに強まるだろう。対話よりも北朝鮮を悪魔化する米国と協調しろという圧力を政府も無視しにくいだろう。