【中央時評】英国のEU離脱が投げかける挑戦(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.27 10:21
国粋主義性向も反世界化をあおる。統合と世界化はさまざまな国が共有する価値を追求し国際合意を優先する。国の主権とアイデンティティが外部の国によって損なわれるため不満が発生する。欧州ではEUの過度な干渉、共同財源の負担比率に対する不満が多く、中東からの難民受け入れ対策でも対立が激しかった。
学界でも世界化に対し懸念する声が大きくなった。過度な開放と世界化が経済不平等と政治・社会の不安定を招くという多くの研究があった。これまで世界化に先頭に立ってきた国際通貨基金(IMF)の経済学者も最近では全世界で所得不平等が拡大し続けていたことを指摘し、世界化、特に資本の自由な移動が経済不安定と危機を招く恐れがあると主張した。