４日午後３時２０分。新羅ホテルのコーヒーショップに、スーツ姿のバイドゥのロビン・リー（李彦宏）会長（４６）が入ってきた。彼は中国最大の検索ポータルサイトであるバイドゥの創業者であり、世界最大の電子商取引企業アリババのジャック・マー（馬雲）会長（５０）と共に中国最大の富豪の１人として名を連ねている。

習近平・中国国家主席の経済使節団の一員としてこの日午後に韓国を訪れたリー会長は、韓中経済通商協力フォーラム出席に先立ち、オ・ヨンホ大韓貿易投資振興公社（ＫＯＴＲＡ）社長（６２）に会った。約１０分間の短い時間だったが、話は韓国企業らの情報を中国市場に提供する「事業協力了解覚書（ＭＯＵ）」までいち早く進行された。

オ社長は「ＫＯＴＲＡは韓国でネイバーを通じて企業情報を提供している。バイドゥとも協力したい」と切り出すと彼は笑った。「ネイバーについてはよく知っている」としながら「一日６億人もの中国人がバイドゥに接続する。中国に韓国企業や投資情報を提供するのはバイドゥと完全に一致する計画」と話した。オ社長がすかさず「ＭＯＵを締結しよう」と提案すると、彼は快く「良い、問題ない」という意味の「好、没問題」と即答した。

リー会長の韓国メディアとの初めてのインタビューは、現場面談と事前の書面インタビューで行われた。彼は「技術の力を信じる」として自身の経営哲学とバイドゥの未来像を、力を込めて紹介した。韓国市場の進出については「中国で成功した事業モデルを韓国市場にも進出させる」という意志を強く表明することもした。またＳＭエンターテインメントとの協力のように「韓流をきっかけにした韓中事業の共同の機会が多くなるだろう」と見通した。インタビューを一問一答形式で整理した。

－－韓国に対する印象は。

「２００４年に初めてソウルを訪れた時、店ごとにホームページのアドレスが記されているのを見て非常に驚いた。韓国の実物経済でインターネットがそれだけ（影響力が）強いと感じた。過去１０年間で韓国は世界で最も強力なインターネット網を構築した。移動通信やスマートフォンの領域でも競争力が世界水準に上がっている。昨年は李在鎔（イ・ジェヨン）サムスン電子副会長の招きを受けてきた。バイドゥとサムスンはモバイル領域で長年協力している。より多くの産業で韓中交流と協力の機会があることを願っている」


「バイドゥは中国内の韓流拡大のプラットホーム…スピードの韓国に進出したい」（２）