【時論】週末の太極旗集会とろうそく集会が残したもの=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.06 17:06
昨秋から広場に集まった市民は、結局、国会を動かした。顔色伺いをしていた政治家はもちろん、その一人二人に首根っこをつかまえられて身動きできなかった検察も変化させた。弾劾がそれで、特別検察官がそれだ。にもかかわらず、市民は安心できない。心の傷が深すぎるためだ。裁判所の判事も、憲法裁判所の裁判官も、この何人かの影響を受けているのではないかとの疑いを大衆がどうして拭い捨てることができようか。そのような意味で、ろうそく集会に参加した人々が憲法裁判所まで行進をして威勢を示したのも、裁判所の正門前で弁護士・法学教授など法律家が朴大統領の拘束要求集会を開いたのも、心情的には理解できる。俗に裁判官の独立について話す時、行政府からだけではなく世論からの影響も受けないようにしているというが、教科書的な憲法解釈論を掲げて司法官の前に市民が出ないでほしいと言うには、その人々のせいで国があまりにも壊れすぎたのも事実だ。
心配なのは、憲法裁判官や判事、そして特別検察官がろうそく集会に参加した大衆のデモが怖くて、でたらめな捜査と裁判をしたという主張が出てくることだ。この国の主流新聞社と放送局が事実をねつ造したというあきれる主張が出てきたのを見ると十分にありえる話だ。統治者に対する信頼が喪失しているところに、集会を止めようというのは非現実的だ。ただし、少なくとも裁判官が心理的圧迫のためにそのように決めるほかはなかったというくだらない言い訳をする代わりに、時代の良心にかけてそのように決めたと堂々と言える環境を整えなければならないだろう。そこで憲法裁判所や裁判所前での集会は一度で終えるのはどうだろうか。