【コラム】短い歴史の反撃=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.21 08:49
我々の社会を病気にさせるもう一つのものは、日々の生活も厳しい時にいつのまにか消費が最高の美徳になってしまったということにもある。もう人々は生計単位の消費で満足しない。ひたすら過剰消費あるいは浪費段階の消費が美徳である社会で我々は暮らしている。
社会は(厳密に言えば資本は)生計以上の浪費欲求を助長する。地上最高のスマートフォンを所有しているという消費者の満足感は、半年足らずで新しいモデルが出てきて無惨に破壊される。ボードリヤールの言葉のように、この「無駄」な浪費が「経済という機関車に力を与える役割をする」。ところが、いったい誰のための経済なのか。