<仏テロ>テロでも「3色精神」は消えず(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.16 10:04
近隣のカフェの周辺には数十個の銃弾の跡が鮮烈に残っていた。ここで5人が亡くなった。10歳ほどの子供がうずくまって座ってはキャンドルの火が消えればすぐにそばのキャンドルをもって再び火をつけることを繰り返していた。熱いはずなのに、そんなことは関係ないというふうだった。テロ犯の殺意と、子供の使命感の対比は違和感があったが現実的だった。パリ市民のマリオンさんは「私の街を見て、私の近所を見て、身内の人たちを見て生きていることを感じたかった。私たちは戦う。フランスも戦う」と語った。
そこから歩いて5分余りのバー「ル・カリオン」に到着した。15人が亡くなった場所だ。弾丸の穴には花が差し込んであった。近所の住民ジュリアートさんは「ここは本当に特別なものはない地域だ。ただ普通の人々が暮らしていたのに。何の象徴性もない。どこででも起きたことかもしれなかった」と話した。誰でもテロ対象になりうるという不安感だった。ジュリアートさんは「今日の昼間、誰かにタバコの火を借りようとしたら『本当にすみません、ありません。ごめんなさい』と言っていた。珍しいことではなかったのに本当にすまないと思った。『何の話だよ、あなたが謝ることではない』といった。誰もが罪の意識を感じている。おかしな感情だ。共にいるという感じでもある」と語った。