豊作と消費萎縮で下落する野菜価格…苦心の韓国農家(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.07 17:07
#6日午前、全羅南道務安郡務安邑毎谷里(チョンラナムド・ムアングン・ムアンウプ・メゴクリ)のヤンリム村。村を通り過ぎる地方道60号のあちこちにタメネギ袋が積まれている。農家が売れないタマネギを袋に入れて高さ1メートルまで積み上げたのだ。保存できる適当な場所を探せず50~100メートルずつ「タマネギの城」を作った。全国最大のタマネギ産地である務安郡一帯でこの頃よく見かける風景だ。タマネギ栽培農家のチャン・ユチョルさん(47)は「今年は200トンを生産したが、売れたのは10トンだけ」として「道路に積んで放置しておいても安値だから泥棒も持っていかない」と話した。
#5日、忠清北道清州市米院面(チュンチョンブクド・チョンジュシ・ミウォンミョン)で会ったハクサイ栽培農家のイ・ビョンファンさん(62)はため息をついた。イさんは今年3月、6600平方メートルにハクサイを植えた。だが1株も売ることができなかった。先月中旬、イさんを尋ねてきた流通業者は「畑の買占めで990平方メートルあたり30万ウォン払う」と言った。昨年(105万~110万ウォン)の30%程度だ。イさんはハクサイ畑の半分をトラクターで耕し返した。残りは収穫したものの、放棄した。畑に残ったハクサイは全て黄金色に乾いてしまった。イさんは「今年は気象条件が良くハクサイもしっかり育ったが、これほど暴落するとは思わなかった」と話した。